ネガティブな感情に支配されず、
自分の人生を自分らしく、幸せに
心のしなやかさ作りのお手伝い
月照庵の大笹です。
今週の禅語は
「 両忘 」
(りょうぼう)
です。
日常生活においてトラブルとなる時
「やった」-「やらない」
「Aだ」ー「Bだ」
「正しい」-「正しくない」
「本当」-「嘘」
といった意見などの対立があります。
もしかすると職場において
「A派」-「B派」
など派閥やグループになる所もあります。

どちらも自分の正当性を
一生懸命伝えたいのでしょうが
途中で本質からかけ離れてくることも。
しかし、
両者の意見は
「正」と「誤」
ではないのです。
本来はどちらも
「正」と「正」
自分も良かれと思い
相手も良かれと思い
実践した際のぶつかり合い。
皆それぞれの色眼鏡で見ているのです。
そう、色眼鏡はその人の価値観や信念
「~べき」という言葉。
ですから本来は両方とも正しい。
しかもその「~べき」は
同じべきであっても人によって程度が違う。
その様な時、教えられるのが
「両忘」です。

自分だけの色眼鏡(自分の~べき)で
見るから無理がある。
相手だけの色眼鏡(相手の~べき)で
見るから無理がある。
相手が悪いと片方だけ、
自分だけの偏った味方でいるから
摩擦が生じるのです。
であれば両者の見方ではなく、
ゼロから考えてみてはどうでしょうか。
両者のこだわりから抜け出す、
自分の善悪を忘れる、
白黒でない視点を持ち、
一歩引いて見てみると
程よく肩の力が抜け、
穏やかなイライラしない日々が
過ごせるのかもしれません。
※私自身の解釈も入り、本来の解釈とは
少し違うかもしれませんが、ご了承ください。