ネガティブな感情に支配されず
自分の人生を自分らしく、幸せに
心のしなやかさ作りのお手伝い
月照庵の大笹です。
今週の禅語は
「 知足 」
(ちそく)
です。
京都の龍安時の庭にある有名な医師の手水鉢には
「吾唯知足」
の4文字が刻まれています。

「吾(われ)は唯(ただ)、
足りていることを知っている」
必要なものはもう全て足りている
という意味です。

世の中には絶えず上を求め続け
お金を儲けている人が成功者として見られ
立派とされている、
そうでない、
現状に満足している者は
負け組、ダメなヤツだ
という風潮があります。
こういう私も以前は
あの車欲しいな。
年相応の物を持っていなければおかしいよね。
あの人あんな家住んでるの?うらやましい。
もっと良いもの食べたい。
子供さん○○へ進学したって、ウチも勉強させなきゃ
だから、
もっとお金が欲しい。
もっと勉強しなきゃ、
まだ足りない、もっともっと・・・
こんな風に考えていました。
手に入れる事が出来ない
諦めや我慢とはまた違います。
今有るもので十分満たされている事を感じる事です。
しかし、
「足りている」と心から感じる事、
なかなかできないものです。

私たちは
他者と比べたり、
ものの味方では
欠損している部分を見がちです。
先日のブログの電池残量も減った50%を見てしまう
コップの水の減った半分から、
もう半分しかないと感じてしまう。
欠損感から得よう得ようと努力する事を日常としてませんか?
今あるもの
今あるここ
に意識を移してはどうでしょうか。
生活に追い立てられることなく過ごせている、
食べ物も3食、難なく食べられている、
雨風しのげる家の中、
思いやりのある妻、子供たち
家族楽しくワイワイやっている。
そんな視点で過ごせると
幸せだなぁと感じます。
そうすると自分が持っているもの
今あるものへ感謝できます。
「知足者常富」と老子が言う様に
幸せを感じやすく
人生を豊かに過ごすことが出来ます。
知足は短い言葉ですが
とても深く素敵な言葉です。
知足に関するテーマは
色々な視点から
見ていければと思っています。
月照庵 大笹太士