
以前、職場で出勤しドアを開けながら
「もう、イライラする!」
と言いながら部屋に入ってきたAさんがいました。
周囲は「どうしたんですか?」と聞くと
Aさんは
「だってね、私が家を出ようかとしたら、
車の前にホースが長々と出してあるのよ。
ダンナがしたんだから、ダンナがするべきでしょ。
急いでるし、片付けたら手も汚れるし。
うちのダンナったら、もう!」
別の日には
「うちのダンナは都合がいいのよ。
自分が悪いのに、言ってやったら
はぁ?って。もう!」
Aさんはよくご主人さんのことでイライラしています。
NHKの『あさイチ』という番組で
「あなたのイライラの原因は?」
というアンケートを取ったところ、
1位:子ども
948人
2位:夫
862人
3位:自分
845人
という結果が出ました。
「あぁ、わかる!」という人
実は多いのではないでしょうか。
平日の朝番組でしたから回答は主婦層の方。
皆さん子供や夫にイライラしているんですね。
サラリーマンだと
上司、部下、相手先
大学生だと
恋人、友人、バイト先の先輩 などが上がるのは想像できます。
怒りの性質に「身近な対象ほど強くなる」があります。
自分の身近な存在は
❝自分がどうにか働きかけると、変わるのではないか❞
❝コントロールしやすい❞
❝分かってくれるはず(当然)❞
という淡い期待があるのではないでしょうか。
人は感情をより強く出すことで自分を表現し、怒っていることが伝わらない場合、さらに怒鳴ります。
「怒ればなんとかなる」「怒らなければ伝わらない」と信じているからです。
怒ると相手は同じように怒る(闘争)か
(その場からまたは自分の内に)逃げる、聞かない(逃走)するものです。
相手に改善してもらいたい、気持ちを分かって欲しい場合は
冷静に叱る(伝える)方が怒りに任せて言うより効果的です。
アンガ―マネージメントでは
他人を変えるのではなく変えるのは「自分自身」です。
いかに自分をイライラさせず、セルフマネジメントするかを
「衝動」「思考」「行動」のコントロールで実践していきます。
コメントをお書きください